効果・発動の無効
初心者のよくある間違えの一つが効果が無効になる処理についてです。 遊戯王において、魔法カードやモンスターカードの効果の発動に対して、その魔法カードやモンスターカードを破壊する効果を使っても効果は止まりません。
破壊と無効
具体的な例をあげながら説明します。
- 相手が《サンダー・ボルト》を発動する
- チェーンして自分が《サイクロン》を相手の《サンダー・ボルト》を対象に発動する
このような場合、以下のように効果が解決されます
- 《サイクロン》の効果が解決する。《サンダー・ボルト》が破壊される
- 《サンダー・ボルト》の効果が解決する。自分フィールドのモンスターがすべて破壊される
このように発動したカードを破壊したとしてもカードの効果は止まりません。 これは弾丸と銃の関係に例えられることがあります。弾丸が発動した効果で、魔法カードは銃です。銃を破壊してもすでに発射された弾丸は止めることができません。
無効
《サイクロン》は銃を破壊する効果でしたが、弾丸を止める効果を持つカードも存在します。こちらを使えば《サンダー・ボルト》の破壊効果を止めることができます。 例えば《神の宣告》や《ヴァレルロード・S・ドラゴン》の③の効果が該当します。
《神の宣告》の効果は以下のようになっています。
①:LPを半分払って以下の効果を発動できる。 ●魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。 ●自分か相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。
《ヴァレルロード・S・ドラゴン》の③の効果は以下のようになっています。
③:相手の効果が発動した時、このカードのヴァレルカウンターを1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にする。
それぞれ「発動を無効に」と書いてあります。このようなカードは効果を止めることができます。
「効果を無効に」と書いてあるカードでも効果を無効にすることができます。《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》の①の誘発即時効果がそれにあたります。
①:自分・相手ターンに、相手フィールドの表側表示カード1枚を対象として発動できる。そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。 この効果を相手の《サンダー・ボルト》の効果にチェーンして《サンダー・ボルト》を対象にして発動することで、破壊効果を無効化することができます。
一応、発動を無効にするのと効果を無効にするのは厳密には違うのですが、両方とも効果を止めるものとして覚えておけば大概の場面で問題ないでしょう。
モンスター効果や罠カードの効果も同様に破壊するだけでは効果は止まらないので、上記のようなカードを使って効果や発動を無効にする必要があります。
永続系の場合
例外として永続魔法・装備魔法・フィールド魔法・永続罠カードように発動後もフィールドに残り続けるようなカードの効果は、そのカードを破壊することで効果を止めることができます。 これらのカードはフィールドに残っている状態でないと効果を適用できないというルールになっているからです。
永続系のカードは破壊以外にもフィールドから手札に戻すのような効果でもフィールドに残っていない状態になるので効果を止めることができます。 例えば《ファイアウォール・ドラゴン》の①の効果を使えば、永続系カードの効果を止めることができます。
①:このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、自分・相手ターンに、このカードの相互リンク先のモンスターの数まで、自分・相手の、フィールド・墓地のモンスターを対象として発動できる。そのモンスターを手札に戻す。
無効になったカードの扱い
実は効果が無効になったカードでも効果の発動は宣言できます。ただし、無効になっているので効果は不発になります。 例えば《無限泡影》の効果で効果が無効化された《ファイアウォール・ドラゴン》でも①の効果を発動させようとすることができます。リンク先のモンスターがフィルードから離れた場合、②の効果を発動するかどうかのダイアログも出てきます。いずれの場合も発動はされチェーンが組まれたりはしますが、効果は不発になり何も起こりません。
なお、無効になっているカードはカーソルを合わせると下のように表示が変わるので、こちらを確認しながらプレイするといいでしょう。